インクリメント演算子とは、例えば次のソースコード
a=a+1
を次のように
a++
書いて表すときに使う演算子 ++ のことです。
デクリメント演算子とは、上記のたす演算子とは逆で引く演算子で、-- のことです。
インクリメント演算子とデクリメント演算子を使うことによって、コンパイラは効率的な実行コードを書けます。ですのでこれらの演算子が使えるときはできるだけ使うようにしましょう。
またインクリメント演算子とデクリメント演算子は変数の前に置くことも後ろに置くこともできます。両者は若干処理が異なります。例えば次のプログラムを見てください。
#include <stdio.h> int main(void) { int a,b,c,d; a=1; b=++a; c=1; d=c++; printf("a = %d b = %d c = %d d = %d",a,b,c,d); return 0; }
実行結果は
a = 2 b = 2 c = 2 d = 1
となります。つまり、b には a をプラス1してから代入しましたが、d にはまず c を代入してから c をプラス1しました。このように変数の前か後ろかで結果が異なりますので注意してください。